2019.11.02.公開 (2021.10.29.更新)
中古スマホ業者がサンディエゴで販売すべき理由
携帯市場のリーディングカンパニーであるエコケー株式会社は2019年8月よりカリフォルニア州サンディエゴに拠点を設けておりますが、お取引先をはじめとするステークホルダーより「なぜ、サンディエゴなんですか?」との問を頂くので、中古スマホ業者がサンディエゴに注目すべき理由を本ブログでは掲載しております。
アメリカという世界最大の経済大国
2019年11月2日、久しぶりにシリコンバレーを訪れてサンディエゴに帰るためにサンノゼ空港に来ました。搭乗まで少し時間があったので外で日向ぼっこをしながらブログを書こうとしたところ、明らかにモデルっぽい女性を真っ赤なフェラーリで男性が迎えに来てイチャイチャするのを微笑ましく(殺意と羨望の眼差しで)眺めながら本ブログを更新しております。
さて、本日の本題「中古スマホ業者がサンディエゴで販売すべき理由」を理解するためには、アメリカという世界最大の経済大国について知る必要があります。
まずはじめに基本的な統計として2018年のアメリカ人の人口は3億2700万人です。日本の3倍近い人口と日本の国土約38万km2に対してアメリカの国土は約963万km2と約25倍もの国土を有する国です。そんなアメリカですが統計を詳しく見ていくと面白い事が分かってきます。先日のブログ「北米(アメリカ)拠点を開設」でも記載しておりますが、 アメリカ合衆国国勢調査局の統計ではアメリカ人の53.73%が年収20,000ドル以下の人達です。これは驚愕な数字でありそれだけ所得格差が深刻であるとも言えます。
中古スマホは誰が使うのか?
この議題に関しても何度もブログの中で説いてきました。中古スマホに限らず中古のモノは「安い」が絶対的な需要であり、所得の高い人から低い人に流通するものです。
さて、もうひとつ統計をご紹介します。ここに用意した画像はPew Research Centerが公表しているヒスパニック系アメリカ人の世帯年収です。見にくいかもしれませんが、ここで注目して頂きたいのは一番上の項目で世帯年収の欄です。この情報からわかるのはアメリカに住む平均的なヒスパニック系の人たちは世帯年収が49,000ドル(日本円にして約530万円)ということです。そこそこ高い?いやよく見てください「世帯年収」です。つまり最低でも夫婦2人で働いて49,000ドルであり、アメリカの物価を考慮すると決して贅沢をできる環境ではありません。とは言え最低限の生活と、ほんの少しの贅沢(俗に言うプチ贅沢)ならできる所得ですので中古スマホ(しかも、比較的新しいモデルのiPhone)を十分に買える層なのです。
ヒスパニック系はどこに多いのか
この画像はヒスパニック系の人口分布を偏差値化したもので、赤は多い地域、青が少ない地域です。ご覧頂くとヒスパニック系は南西部に集中しているのが明らかで、カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスの4州に集中しているのがわかりますが、この4州の人口を見ていくと、
カリフォルニア州 37,253,956人
テキサス州 25,145,561人
アリゾナ州 6,392,017人
ニューメキシコ州 2,059,179人
という結果。
さらに細分化してヒスパニック系の人口を見ると
カリフォルニア州 14,013,719人
テキサス州 9,460,921人
アリゾナ州 1,895,149人
ニューメキシコ州 953,403人
つまり、ヒスパニック系を狙ったビジネスを展開する場合、カリフォルニア州が最も大きな市場であると同時に、カリフォルニア州の中でも南部サンディエゴ近郊に最もヒスパニック系アメリカ人が多い事がわかります。
中古携帯市場は歴史的にも浅く(何たってスマホの歴史が浅いんだもん)、ビジネスモデルとしても画一されたものはありません。日々変動する市場に翻弄されながらも少しずつ形を形成しており、その全体像を掴む事は大きな労力を要するものです。しかし、画一されていないからこそ多くのビジネスチャンスも存在しています。私たちエコケーが進む道も正しいかはわかりませんが、日本国内において中古携帯、中古スマホの端末売買のみを事業としているのが当社だけというところを見る限り、あながち間違ってはいないのではないかと考えております。