エコケー株式会社

2019.10.29.公開 (2022.02.11.更新)

MWC19 Los Angeles(MWCA)

中古スマホのリーディングカンパニーであるエコケー株式会社は2019年もアメリカで開催されたMWC19 Los Angelesに参加してきました。本ブログでは会場内の様子や今後、携帯市場において注目されるであろう会社を紹介してあります。

 

 

MWCとは?

以前も記事に書きましたが、MWCとはMobile World Congress(モバイル ワールド コングレス)の略で(Americaで開催されるのでMWCA)、世界最大級の携帯電話に関連する展示会です。(一番大きなイベントは毎年バルセロナで開催されるMWC Barcelonaです。)大手通信キャリアはもちろんのこと、アプリ開発企業、中古スマホ業者、イレース(データ消去)企業、アクセサリー関連企業、倉庫業者などなど携帯市場には欠かせない企業が挙って参加する一大イベントです。

エコケー株式会社は昨年もMWCAに参加しておりますが、理由としては3点あります。

 

1.携帯市場の動向をリサーチ

日本より圧倒的に巨大なマーケットであるアメリカの携帯市場をリサーチするということは数年後の日本がどのようになっているかを知る事と同義だと思っています。MWCには携帯市場に関連する様々な事業者がブースを出店しているため、その企業のブースの大きさやどんな企業の出店が多いかだけでも十分な価値があります。また、昨年は大きなブースを出店していた企業が今年は小さくなっていたり、逆もあったり。どの業者が今力を持っているかも敏感に感じとることが出来ます。

 

2.最新のテクノロジー

先ほども述べた通り、携帯市場に関連する様々な企業がブースを出店している為、毎年新たな技術を目にする事が出来ます。今年最も気になったのがインスペクションのロボティクスで、全自動で中古スマホの検品(検査)を行うことができるロボットで、AIを活用してグレーディングまでも全自動で出来る優れものです。本件に関しては次の項目でもう少し詳しくお話したいと思います。

 

3.取引先とのミーティング

アメリカと一言で言っても膨大な国土を有しているため、取引先とのミーティングだけでも一苦労です。一社のためにニューヨーク州、また一社のためにテキサス州などと動いていたら交通費だけでもかなりの費用が掛かってしまいます。MWCには出店企業のみならず、全米から中古スマホ業者が参加しますので、取引先とのミーティングがセッティングしやすく、また短期間に複数者と一気にミーティング可能です。

参加費用は一人300ドルですので決して安くはありませんが、これら3つの利点を考慮すると十分に価値があります。(出店企業から招待を受けると無料で入れます。)

 

 

インスペクションロボティクス

先ほども少し触れましたが、今年最も気になったのがインスペクションのロボティクスで、全自動で中古スマホの検品(検査)を行うことができるロボットです。AIを駆使したグレーディングが別マシーンとなってしまいますが、オプションのロボットアームまで導入すると検品からグレーディングまで全て自動化することが出来ます。

 

本ブログに動画を貼り付けることができない為、インスペクションロボティクスの動画をご覧になりたい方は
https://www.youtube.com/watch?v=GLd-meeYQLA
もしくは製造元であるFUTUREDIALのホームページ https://www.futuredial.com/ をご覧ください。

 

 

現地で色々と質問責めしましたが、かなりレベルの高いロボティクスでアクティベーションまでほぼ全自動で可能なロボットです。(一部の端末で一度だけタップする必要がありますが、やりようによってはそれすらもロボットアームにさせることが可能です。)このアクティベーションに関する技術は他に類を見ないもので、この技術が今後業界のスタンダードになる可能性も秘めているなと非常に感心しました。(マニアックな内容ですので知りたい方は執行に直接お尋ねください。)

 

 

世界は広い

中古携帯市場という業界はすぐ隣に知り合いがいるような非常に狭い業界です。どこかの企業が新規参入を目論めばすぐに噂が広がりますし、大手企業が動けば他の企業も動くような本当に狭い業界です。そんな中古携帯業界ですが、世界に目を向けるとまだまだ自分たちの知らないことだらけです。私自身ロボットが携帯電話を検品する日が来るとは夢にも思っていませんでしたし、今後も技術革新は益々進むと思います。

写真は愛犬をラジコンに乗せて散歩するアメリカ人カップル(笑)
日本人では考えられないことがアメリカでは、世界では繰り広げられています。
私たち日本人は今まで見ていたモノの捉え方を改めて、斜めから見て考え直す必要があるのかもしれません。