2022.05.15.公開 (2023.09.01.更新)
iPadのメリット・デメリットについて|必要性&おすすめ機種まで
本記事は「iPad買おうかな」「持っている人が多いけど、本当に必要かな?」と疑問を抱く方に向けて、iPadのメリット・デメリット、必要性やおすすめ機種をご紹介します。
【結論】iPadの必要性:必ずしも必要ではないが、とても便利
ズバリ、iPadは必ずしも必要ではないが、あればとても便利なアイテムです。というのも、ネットを使った情報収集や作業は、基本的にPCやスマホで完結します。
「大画面でコンテンツの閲覧(視聴)をしたい」という目的のみであれば、他社のタブレット端末でも十分でしょう。(iPadはタブレットのなかでも高額端末です)
しかし、iPadは他社のタブレット端末と比べて、画質や音質がよく、機種によってはPC並みの機能が搭載されています。高性能チップや大容量ストレージ、筆圧を再現できるApple Pencilが使用できるなど、iPadにはさまざまなメリットがあります。
iPadの8つのメリット
iPadのメリットは、以下です。
- 直感的な操作ができる
- 手書きのメモがとれる
- iPhoneより長く使える
- 画像や動画の編集作業ができる
- 起動速度やデータの処理速度が速い
- プレゼン資料や文章作成が効率的にできる
- 各種Apple製品とリアルタイムでデータ共有できる
- 移動先でも高画質・高音質でコンテンツを楽しめる
それぞれ解説します。
メリット①直感的な操作ができる
iPadの1つ目のメリットは「直感的な操作ができる」です。iPadは他社のタブレット端末より直感的な操作ができるため、初心者にも使いやすいです。
電子機器に慣れていない初心者や子どもにもスムーズに操作できるため「操作にはやく慣れる」ことは大きなメリットといえるでしょう。
メリット②手書きのメモがとれる
iPadの2つ目のメリットは「手書きのメモがとれる」です。Apple Pencil対応の機種であれば、フリーハンドでアイデアをまとめたり、デジタルで配られた資料に直接書き込みすることも可能です。
また、iPadのなかには手書きの文字をテキストに変換したり、フリーハンドの図をキレイな図形に変換、手書きメモ自体を囲って切り貼りしたり移動できる機種もあります。
過去の打ち合わせや会議で出てきたキーワードをメモ内から発見できるため、会話や議事録の作成がスムーズです。
メリット③iPhoneより長く使える
実は、iPadはiPhoneよりコスパが良いです。似たような価格帯のiPad Air(第5世代)とiPhone13のスペックを比較してみましょう。
iPad Air【Wi-Fi+Cellularモデル】(256GB) | iPhone13(256GB) | |
Apple価格 | 128,800円(税込) | 132,800円(税込) |
ディスプレイ | 10.9インチ | 6.1インチ |
チップ | M1(MacBook Proと同じチップ) | A15 |
メモリ | 8GB | 4GB |
カメラ | 1200万画素(広角) 最大5倍のデジタルズーム |
1200万画素(広角・超広角) ナイトモード 最大5倍のデジタルズーム |
カメラの画質はどちらも同じものの、カメラ機能に関してはiPhone13の方が優れています。
しかし、iPad Air(第5世代)はM1チップ(MacBook Pro並みの性能)を搭載しており、メモリは2倍の差があります。(しかもiPhone13より4,000円安い)
また、基本的にiPadは一度購入すると数年かけて長く愛用するユーザーが多く、「毎年新機種が発売されるiPhoneよりもコスパが良い」と言われています。
(実際にiPadはiPhoneと比べて新機種発売までの間隔が長く、iPad Airに関しては第4世代が2020年10月23日に発売され、最新機種の第5世代は2022年3月18日に発売されています。)
メリット④画像や動画の編集作業ができる
iPadの4つ目のメリットは「画像や動画の編集作業ができる」です。iPadはスマホより画面が大きいため、画像や動画の編集のタッチ操作がスムーズです。
iPadはA15 BionicやM1といった高性能チップを搭載しています。CPUパフォーマンスやグラフィック性能が高いため、一眼レフで撮影した高画質な写真などもスピーディに取り込み、加工できます。
また、PhotoshopやPremiereRushといったAdobe系のアプリと相性が良いのもメリットといえます。使用できるApple Pencilはアナログな描き心地に近く、思いのままレタッチしたり、タッチ操作でオブジェクトを選択することも可能です。
画像や映像を使った仕事をしている方にも十分に使えるでしょう。
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メリット⑤起動速度やデータの処理速度が速い
続いてのメリットは「起動速度やデータの処理速度が速い」です。iPadはPCと違い、ボタン1つで瞬時に起動します。また、データの処理速度も速いため、スキマ時間など短時間で作業を終えたい人にも最適です。
メリット⑥プレゼン資料や文章作成が効率的にできる
6つ目のメリットは「プレゼン資料や文章作成が効率的にできる」です。PCのそばにiPadを置き、サブディスプレイのようにして使うことで効率的にプレゼン資料や文章作成ができます。
iPadで情報を見ながらPCで文章を書く、図面を作るなどができるためとても便利です。仕事面では、Windowsのオフィス系ソフト(Word・Excel・PowerPoint・OneNote)に対応している点もメリットといえます。
Windowsソフトを使用している職場でもiPad単体で作成した資料を他社に共有する際も支障がなく、OSの違いによる支障を気にせずにデータ共有できます。
また、キーボードをプラスすることでノートPCよりコンパクトで軽量に持ち運べるため、移動先でのメールや資料作成としても活躍します。
メリット⑦各種Apple製品とリアルタイムでデータ共有できる
7つ目のメリットは「各種Apple製品とリアルタイムでデータ共有できる」です。iPadはMacやiPhoneなどのApple製品と連携することで、リアルタイムで作業を反映できます。
Macに送られてきた書類にiPadでサインしてiPhoneから送信したり、会議中にiPadでとったメモをMacやiPhoneに反映することもできます。
USB接続でデータ共有を行う必要がないため、データ共有に手間が掛かりません。外出時間のギリギリまでMacで作業し、データをiPadで持っていく…といったことも可能です。
外出先で撮影した写真や作成した資料を各デバイスへ瞬時に共有することも可能です。iPhoneにかかってきた電話をiPadで受けられるため、ビデオ通話やWeb会議などにも便利です。
メリット⑧移動先でも高画質・高音質でコンテンツを楽しめる
iPadの8つ目のメリットは「移動先でも高画質・高音質でコンテンツを楽しめる」です。iPadはスマホよりも画面が大きいため、旅行先や移動先の空き時間などに映画や動画を楽しむ際にとても便利です。
iPadシリーズのなかでは比較的リーズナブルなiPad(第9世代)でも高解像度+ハイコントラストで色彩表現の豊かな10.2インチのRetinaディスプレイです。
ハイエンドモデルであるiPad Proは12.9インチでRetinaディスプレイよりもさらにコントラスト比が高い高いLiquid Retina XDRディスプレイを採用しており、暗いところではより暗く、明るいところではより明るさが際立ちます。
また、本体の四隅に高音質スピーカーが搭載されているため、音の迫力や臨場感を楽しめることもメリットです。
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iPadの3つのデメリット
iPadのデメリットは、以下です。
- 機種によっては拡張性がない
- 高額端末である
- 他のデバイスで代用できる
それぞれ解説します。
デメリット①機種によっては拡張性がない
iPadの1つ目のデメリットは「機種によっては拡張性がない」ことです。最近のモデルはUSB-Cに対応しているものも発表されてきましたが、少し前のモデルに関してはLightning端子しか使えないため、USBメモリやSDカードといった拡張パーツが利用できません。
無線接続である「Bluetooth」が使えるとはいえ、拡張面では他社より大きく劣ると言えるでしょう。
デメリット②高額端末である
2つ目のデメリットは「高額端末であること」です。タブレット全体の価格帯で見ると、iPadはLenovoやCHUWIなどの中国製タブレットよりも高額です。
端末名 | サイズ(ROM) | 本体価格(税込) |
iPad Air(Wi-Fiモデル) | 10.9インチ(64GB) | 84,800円 |
iPad mini(Wi-Fiモデル) | 8.3インチ(64GB) | 72,800円 |
Lenovo Tab M10 FHD Plus(2nd Gen) | 10.3インチ(64GB) | 38,280円 |
CHUWI Hi10X | 10.1インチ(128GB) | 29,500円 |
HUAWEI MatePad | 10.4インチ(64GB) | 33,880円 |
ディスプレイサイズやストレージ容量(ROM)を比べると、iPadは同じくらいのモデルでも他社より高額だといえます。
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デメリット③他のデバイスで代用できる
3つ目のデメリットは「他のデバイスで代用できる」です。タブレット自体がPCとスマホの中間的な存在なので、メールの返信、ネットや動画の閲覧、カンタンな写真や動画の編集、アプリの利用はスマホでも可能です。
一方で、スマホでは動作が重い、大画面で作業をしたい場合はPCで代用できます。その他、iPadにはCD(DVD)ドライブがないため、ディスクの取り込みはPCでなければできません。
そのため、PCとスマホを使っていて不自由さを感じたことがない人にとっては「無くても済む」というのが本音でしょう。
iPadはどのような人におすすめ?
ここからは、iPadが必要な人と不要な人をご紹介します。
iPadが必要な人:場所を問わずに作業を進めたい人
iPadが必要な人は「場所を問わずに作業を進めたい人」です。
▼iPadをおすすめする理由
- 学習シーンにも役立つ
- 外出先でも作業ができる
- プレゼン資料などの作成に便利
- プリントや資料をデータとして保存できる(しかも、見やすい)
- イラスト制作や写真の編集などクリエイティブなシーンにも活躍する
iPadは高性能チップが搭載されている&ストレージ容量が大きいため、プレゼンの資料を作ったりイラスト制作など高負担&大容量なデータを扱う場合でも、どこでも作業ができます。
また、ノートPCより手軽に持ち運べるため、携帯性も良好です。より高負担な作業はPCで、外出先での軽微な作業はiPadを使い、効率化をはかりたい方にはかなりおすすめです。
その他、大学受験を控えている高校生は複数の教科書や参考書をiPadに入れておけるため、自習室へ出かける際の荷物を減らすことも可能です。Web講座の受講やアプリによる効率的な学習にも役立つでしょう。
ノート代わりとして活用することもできるため、さまざまなシーンで活躍できます。
iPadが不要な可能性が高い人:コンテンツの視聴がメインな人
iPadが不要な可能性が高い人は「コンテンツの視聴がメインな人」です。動画視聴や書籍の閲覧など、コンテンツを楽しむことだけが目的であれば、高額なiPadを購入する必要はないでしょう。
また「PCの代わりに使いたい」と考えている方も注意が必要です。ハイエンドモデルであるiPad Proでも、PCでなければできない作業があり、すべてをカバーすることはできません。
そのため、前述した「iPadのメリット」の3つ以上を目的としている方以外は他のタブレット端末でも良いでしょう。
【用途別】iPadのおすすめ機種
iPadには「iPad mini/iPad/iPad Air/iPad Pro」の4種類があります。ここからは用途にあわせたおすすめの機種をご紹介します。
iPad mini:持ち運びやすさを重視する人
iPad miniの主な特徴は、以下です。
- iPadのなかでも1番軽量でコンパクト
- 外出先でスケッチや写真加工をしやすい
iPad miniは、iPadのなかでも1番軽量でコンパクトなモデルです。重さは約300gと軽く、Apple Pencilにも対応しているため、外出先でスケッチを楽しんだり写真を加工してSNSにアップするのに便利です。
また、カバンに入れても邪魔にならないサイズなので、移動中などのスキマ時間に読書をしたい方にもおすすめです。
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iPad:リーズナブル&使用用途の広さを求める人
iPadの主な特徴は、以下です。
- PS4やXboxなどのリモートプレイに対応
- iPadシリーズのなかではリーズナブルな価格帯
iPadは「A13 Bionici」を搭載しているため、ミドルレンジクラスになります。iPhoneシリーズでいうと「iPhone SE(第2世代)」といったところでしょう。
資料を閲覧&書き込みしたり、メモをとったりと幅広く活躍することはもちろん、PS4やXboxのコントローラーを接続し、ゲームをリモートプレイできます。
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iPad Air:ビジネスシーンでも幅広く使いたい人
iPad Airの主な特徴は、以下です。
- イラスト制作に適したCPU性能とストレージ
- 外出先でも使いやすい軽さとディスプレイ設計
iPad Airはキーボードやトラックパッドと連携でき、業務効率アップに役立ちます。Apple Pencilで企画書に書き込んだり、スクリーンショットやメールへの注釈の書き込んだりとビジネスシーンにも活躍します。
また、手書きのスケッチを図形に変換できるため、アイデアをまとめるときにも便利です。フルラミネーションディスプレイを採用しているため、字やイラストを描きやすく、イラスト制作などにも最適です。
「ハイスペックなiPadがほしいけど、10万円も掛けたくない…」という方にもピッタリです。
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iPad Pro:クリエイティブな作業をする人
iPad Proの主な特徴は、以下です。
- 処理速度が速く、電池持ちも良い
- 明暗を鮮明に表現するディスプレイ
iPadのなかでも「プロ仕様モデル」という位置づけであるiPad Proは、MacBook Proと同じM1チップを搭載しています。バッテリー駆動時間も長く、機械学習の性能も向上しており、音声認識や画像処理も高速化しています。
ハイエンドモデルでありながらディスプレイの薄さはキープしているため、携帯性も良好です。Macと連携して行う室内での作業はもちろん、外出先での動画編集や楽曲制作、イラスト制作にもおすすめです。
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まとめ:iPadのメリット・デメリットを知り、必要性を見極めて購入しよう
今回は、iPadのメリット・デメリットをはじめ、iPadの必要性やおすすめ機種をご紹介しました。iPadは必ずしも必要ではないものの、1台あると生活やビジネスシーンでとても活躍します。
コンテンツの閲覧や視聴のみを目的とする方は、他社のタブレット端末でも良いでしょう。しかし、スキマ時間を有効活用したい方、クリエイティブな作業をすることが多い方はiPadを購入することで大きく時短や効率化が図れるでしょう。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。