2022.02.21.公開 (2023.09.01.更新)
SDGs達成に向けて個人や企業が身近にできる事|小さな取り組みから
2030年までにSDGsの目標を達成するためには、国の取り組みだけでは難しいのが現状です。私たち個人や企業の取り組みもとても重要であり、一人ひとりが意識することで目標達成へと大きく近づくことも事実です。
そこで今回は、SDGs目標達成に向けて個人や企業が身近にできることについてご紹介します。
「SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)」とは?
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標のことです。
“ 持続可能な開発目標(SDGs)とは、17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。 ”
現在の日本のSDGs達成状況は?
「Sustainable Development Report|Japan」では、日本の最新のSDGs達成・進捗状況を確認できます。
2022年2月現在の日本の達成状況は、165カ国中18位です。また、目標別に見ると以下の3つは達成できているとされています。
- 目標4:質の高い教育をみんなに
- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標16:平和と公平をすべての人に
その他の目標についてはまだ達成に至っておらず、特に以下の5つは改善が必要とされています。
- 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 目標14:海の豊かさを守ろう
- 目標15:陸の豊かさを守ろう
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
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【個人】SDGs達成に向けて身近にできること
ここからは、SDGs達成に向けて「個人」が身近にできることをご紹介します。
- 節電・節水する
- 食品ロスを減らす
- 紙のムダ遣いを減らす
- 地元の食材を購入する
- 家事を平等に分担する
- 冷暖房の設定温度を意識する
- フェアトレード商品を購入する
- 認証マーク入りの商品を購入する
- 使用しなくなったものをリユースへ
- オンライン決済サービスを利用する
- マイバッグやマイボトルを持ち歩く
1つずつ見てみましょう。
①節電・節水する
私たちが毎日使っている電気や水。毎日使うものだからこそ「節電・節水」を心がけることでSDGs達成へとつながります。
世界では、深刻な水不足問題を抱えている国や地域が存在します。
- 使用していない電化製品のスイッチをOFFにする
- 手洗いや洗い物の際に水を出しっぱなしにしない
- トイレを流す際に「大・小(流す水の量が異なる)」を正しく使う
など、身近にできることから1つずつ探して意識して取り組んでみましょう。
②食品ロスを減らす
日本の食品ロスの半数近くが家庭から発生しているといわれています。食品ロスは限りある食料をムダにするだけでなく、廃棄物処理にも多くのエネルギーを使うことになります。
食品ロスを減らすには、食材を買いすぎないこと、これまで捨てていた部位も活用できないかレシピを調べるなどしてみましょう。
③紙のムダ遣いを減らす
紙のムダ遣いを減らすこともSDGsにつながります。紙のムダ遣いは森林資源をムダにするだけでなく、紙を焼却するためにもエネルギーが必要になります。
紙をコピーする際は「本当に紙にコピーする必要があるのか」「オンラインで管理できないか」など考えてみましょう。
④地元の食材を購入する
地方の過疎化により農畜産業が衰退し、経済的にきびしい状況に置かれている自治体が増加傾向にあります。地元の食材を購入することは、地域活性化につながる身近な取り組みです。
加えて、距離が離れた土地から食材を届けるには「輸送」の段階でエネルギーを消費し、二酸化炭素を排出することになります。できる限り地元の食材を購入することで、輸送エネルギー削減にも貢献できるでしょう。
⑤家事を平等に分担する
日本ではまだ「夫が外で働き、妻は家庭を守るべき」という考えを持つ方は多く、世界的に見ても「ジェンダー平等の目標達成」に対する取り組みが遅れていると言われています。
上記の総務省による「6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児に費やす時間」の調査では(2006年以降は増加傾向にあるものの)まだまだ夫が家事や育児に費やす時間は少ないのが現状です。
家庭内のジェンダー平等を目指すためには、夫と妻が仕事や家事、育児を協力し合い、同じように分担するのが理想です。
達成度が低いとされる「目標5(ジェンダー平等を実現)」を前へ進めるためにも、まずは夫婦でお互いが負担にならない程度に家事を分担できるよう話し合ってみましょう。
⑥冷暖房の設定温度を意識する
身近にできることの1つに「冷房・暖房の設定温度を意識する」があります。冷暖房は設定温度によって消費電力が異なるため、夏は温度を高めに、冬は低めに設定しましょう。
体調に配慮しながら衣服を調整することで、省エネにつながります。
⑦フェアトレード商品を購入する
フェアトレードとは「公平・構成な貿易」を意味し、フェアトレード商品を購入することでSDGsの「目標1(貧困をなくそう)」や「目標8(働きがいも経済成長も)」に貢献につながります。
安価で販売されている商品の中には、人件費や原料が安価な発展途上国で作られているものが多く存在します。安く手に入り喜んでいる人がいる一方で、安さを実現するために生産者に適切な対価が支払われていないケースが発生しています。
発展途上国で作られたものや原料を適正な価格で買い、生産者の労働環境や生活を改善する目的で登場したのが「フェアトレード」です。
フェアトレード商品を購入することで途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入できるため、生産者や労働者の生活の改善と開発途上国の自立を促すことにもつながります。
⑧認証マーク入りの商品を購入する
地球環境に関するボランティア活動などの参加がむずかしい方は「認証マーク」が入った商品を選び、購入するようにしましょう。
認証マークとは、地球環境や労働環境に配慮して作られた製品やサービスに付与されるマークで、以下のようなものがあります。(一例)
MSC認証 | 持続可能な漁業で獲られた天然の水産物のみに付けられるマーク |
ASC認証 | 環境に大きな負担をかけず、労働者と地域社会にも配慮した養殖業を認証したマーク |
FSC認証 | 環境や地域社会に配慮して適切に管理された森林から作られた製品に付けられるマーク |
このような認証マークが付いた商品を積極的に購入することで、SDGsの「目標14(海の豊かさを守ろう)」や「目標15(陸の豊かさを守ろう)」の達成に貢献できます。
⑨使用しなくなったものをリユースへ
日本国内には、国内もしくは海外で物資を必要としている人を支援する非営利団体が存在します。そういった団体を介して使用しなくなったものを寄付することも、人や国の不平等をなくすことにつながります。
また、使わなくなった携帯電話やスマホなども同様に、国内外問わず必要としている人がいます。まずは、自宅にある使用しなくなったものを整理することから始めてみましょう。
>>使用しなくなった携帯電話・スマホは買い取り依頼へ(自宅から簡単にできます)
⑩オンライン決済サービスを利用する
普段、何気なく利用している「レシート(紙)」も、オンライン決済サービスを利用すること大きく削減できます。また、自宅にいながら支払いができるため、車などの移動に伴う二酸化炭素排出量削減にも貢献できるでしょう。
⑪マイバッグやマイボトルを持ち歩く
「マイバッグ」や「マイボトル」を持ち歩くことも、SDGs達成に向けて身近にできることの1つです。レジ袋やペットボトルはプラスチックでできており、適切に回収・分別されずに海や街中に投棄されていることは多いです。
適切な分別も大切ですが、そもそもプラスチックごみを出さないようにするには、普段からレジ袋やペットボトルを使わない生活を意識することも欠かせません。
【企業】SDGs達成に向けて身近にできること
ここからは、SDGs達成に向けて「企業」が身近にできることをご紹介します。
- 書類を電子化する
- 通勤手段を検討する
- 多様な働き方を尊重する
- 冷暖房の設定温度を意識する
- 環境に配慮したものを使用する
- 会社で不要になった携帯をリユースへ
1つずつ解説します。
①書類を電子化する
環境に配慮したコピー用紙を使用するのも良いですが、そもそも紙を使用しないこともSDGs達成に貢献できるといえます。コピー後すぐに処分する資料はまだまだ多く、それらを電子化できないか検討してみましょう。
また、最近ではあらゆる業務がクラウド管理できるようになり、クラウドツールの使用は紙ゴミ削減だけでなく業務効率化にもつながります。
②通勤手段を検討する
SDGs達成に向けて身近にできることの1つに「通勤手段を検討する」方法があります。各々が車通勤することにより二酸化炭素の排出量が多くなるため、自転車や徒歩、公共交通機関を活用した通勤を検討してみましょう。
また、通勤自体が不要になる「テレワーク」の導入も視野に入れると、より効果的です。
③多様な働き方を尊重する
多くの企業が採用している従来の雇用形態では、育児や介護などを理由に離職せざるを得ないケースが多いです。
また、日本では長時間労働が課題となっており、2019年に週労働時間が49時間以上の日本人労働の割合は18.3%(男性26.3%、女性8.3%)で、アメリカやイギリス、フランス、ドイツなどの先進国と比べると労働時間が長い傾向にあります。
「正社員はフルタイムで働くのが当たり前」「長時間労働が当たり前」という考え方から脱却し、多様な働き方を尊重することが大切です。
④冷暖房の設定温度を意識する
個人でできることと同様に、企業でも冷房・暖房の設定温度を意識することが大切です。商業用の大型の冷暖房器具を導入している企業は多いため、意識的に取り組むことで家庭より大きな省エネにつながるでしょう。
⑤環境に配慮したものを使用する
業務で使用するものが環境に配慮しているか見直すことは、資源使用量の削減やリサイクル率の向上につながります。例えば再生紙を使用しているコピー用紙を購入するなども、身近にできることの1つです。
最近では、パンフレットや名刺などに再生紙や環境に配慮した素材を使っている企業も増えています。
⑥会社で不要になった携帯をリユースへ
法人携帯として使い終えた携帯電話やスマホは、買取業者に買い取りを依頼することでリユースできます。世界では所得格差が拡大している国や地域があり、新品の携帯電話が買えない人々が多く存在します。
古い機種・最新機種・不良品・ジャンク品など1台でも多くのスマホを買い取り、中古スマホを必要としている世界の人々へ流通させていくことでSDGs達成に貢献できるでしょう。
まとめ:身近にできることから始めてSDGs達成に貢献しよう
今回は、SDGs達成に向けて個人・企業で身近にできることをご紹介しました。内容を再掲すると以下のとおりです。
▼個人で身近にできること
- 節電・節水する
- 食品ロスを減らす
- 紙のムダ遣いを減らす
- 地元の食材を購入する
- 家事を平等に分担する
- 冷暖房の設定温度を意識する
- フェアトレード商品を購入する
- 認証マーク入りの商品を購入する
- 使用しなくなったものをリユースへ
- オンライン決済サービスを利用する
- マイバッグやマイボトルを持ち歩く
▼企業で身近にできること
- 書類を電子化する
- 通勤手段を検討する
- 多様な働き方を尊重する
- 冷暖房の設定温度を意識する
- 環境に配慮したものを使用する
- 会社で不要になった携帯をリユースへ
前述のとおり、SDGsの目標を達成するためには、国の取り組みだけでは難しいものです。たとえ小さな取り組みであったとしても、一人ひとりが意識し行動することで大きく前に進めるはずです。
まずは身近にできることから始めて、地球問題、環境問題への意識を変えてみましょう。
中古携帯・スマホのリユースに関心をお持ちの方へ
スマホを1台製造するには、地球温暖化や異常気象の発生、生態系の変化など様々な悪影響をもたらす「二酸化炭素(CO2)」が 180g 排出するといわれています。
一方、中古スマホのリユースには製造にかかる二酸化炭素の排出がなくなり、温室効果ガスの削減が期待できます。
また、近年 スマホのリユースが普及し始めたことにより、世界の貧困層にもスマホを所有できるようになりました。中古スマホが普及することによって、貧困層の識字率の向上、情報の多様性、コミュニケーションの多角化に貢献し、貧困のスパイラルの脱出を支援することにつながっています。
こちらは一例ではありますが、エコケー株式会社では MVNO事業者やiPhone修理業者など、中古携帯・スマホの買取・販売が本業ではない事業者様へ【下取り(買取)ソリューションの提供やコンサルティング、バックオフィスの代行】を行っております。
中古携帯、スマホのリユースや海外販売に関心をお持ちの方は、ぜひエコケー株式会社までご連絡下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。